古代より、薬や、儀式に用いられていたカカオには様々な成分や効能があることが知られている。
マヤ時代は不老長寿の薬や媚薬とも言われていた。
(カカオを飲んでいる王族は平均寿命の2〜3倍)
現代では、研究によりカカオポリフェノールやテオブロミンなど成分や効能も科学的に明らかになりつつ、スーパーフードと呼ばれているが、
学名はゴッドフードまだまだ謎が多いのも事実。
ヒトの脳とカカオしか作れない至福の物質
脳機能を向上させ自律神経を整える
恋をした時と同じ成分
など
ここではカカオとヒトとの関係性を
成分と人間への作用の点で記す。
テオブロミン – Theobromine
テオブロミンという名前は、ギリシア語で神(Theo)
食物(broma)という意味を持つカカオの学名Theobroma
に由来する。
覚醒&リラックス
脳機能の向上、脳の進化
血管を拡張し、血流量を上げ、体温を上昇させる。
覚醒、興奮作用もあるが、脳内のセロトニンに
働きかけ、リラックス効果、食欲抑制効果もある。
そして、ヒトの脳の認知機能の向上。
脳機能の向上が接種してから3週間続くデータもあり、
神経新生、神経シナプスや樹状突起の形成など
脳の形態に影響を及ぼしている可能性がある。
アナンダミド – Anandamide
アナンダミドという名前は、アーナンダ
サンスクリット語で”至福”という言葉に由来する。
至福感
この神経伝達物質は、人間の脳にも存在する
内因性カンナビノイド。
生み出せるのはヒトの脳とカカオのみ
中枢神経に作用し、睡眠、摂食の調節、動機づけや、
その名の通り、至福感をもたらす他、
心理、行動に多彩な役割がある。
フェネチルアミン – Phenethylamine
恋愛ホルモンの一つ、
高揚感
カカオ豆の皮に多く含まれている。
性対象に好意を持ったり、集中状態に、
ヒトの脳下垂体からも分泌される。
ドーパミンやノルアドレナリンを上昇させるため、
性的な興奮や快感を感じ、高揚感を誘発する。
多量に摂取すると、向精神効果を感じる人もいるが、
人体のモノアミン酸化酵素によって速やかに代謝され
脳に高濃度のフェネチルアミンは集積されない
と言われている。